今、軽自動車のなかでもっとも人気が高いカテゴリーは「スーパーハイトワゴン」と呼ばれる、非常に背が高くてスペース効率に優れるタイプです(※当社では分かりやすく【スライドタイプ】と呼んでいます)。
しかし、それらスライドタイプは「新車価格が(軽としては)ちょっと高い」という難点があり、また「そこまで背が高くなくてもいい」「スライドドアは不要」と考えるユーザーの方も、世の中にたくさんいます。
そんなユーザーの人気を集めているのが【軽セダンタイプ】です。その代表格がスズキ「アルト」とダイハツ「ミライース」で、どちらもスライドタイプに次ぐ人気を集めています。
「アルト」「ミライース」どちらも実用性と経済性にとても優れているのが特徴です。また、「アルト」「ミライース」以外にも、デザインに特化した車種などもあり選択肢の幅も非常に広いです。
セダンとは?
そもそも、セダンとはエンジンルーム、乗員スペース、トランクスペースに明確な隔壁を持ち、いわゆる3ボックスタイプの構成となった車種を指します。もっとも知られているのはトヨタ「カローラ セダン」のように、独立トランクを持つ“凸”のような形状を持つものです。
そんなセダンですが、【軽セダンタイプ】と呼ばれる軽自動車は具体的にどのような車種を指すのかというと、現行モデルではスズキ「アルト/ラパン」やダイハツ「ミライース」が該当します。
これらのモデルは独立したトランクは持たず、一般的なハッチバックタイプとなっているにも関わらず“セダン”と呼ばれているのです。
これは全国軽自動車協会連合会が軽乗用車の分類を、全高1550mm以下を「セダンタイプ」、1550mm以上を「ミニバンタイプ」としていることが影響していると言えるでしょう。
また、現在はスズキ「ワゴンR」のような【ワゴンタイプ】や、ホンダ「N-BOX」のような【スライドタイプ】が軽自動車の主流となっていることから、全高の低いエントリーモデルをベーシックなクルマの基本形に照らし合わせ、セダンと称しているといわれます。
軽セダンを選ぶメリット

燃費性能の良さ
近年のガソリン価格の高騰により、燃費性能は車を選ぶうえで重要なポイントのひとつになっています。特に、軽自動車は維持費が比較的安いため、燃費の良い車種を選ぶことで、さらにお得に快適なカーライフを送ることができます。
取り回しの良さ
軽自動車、特にセダンタイプはコンパクトなボディによる取り回しの良さが大きなメリットとなります。街乗りや通勤など、短距離の移動が多い方にとって、取り回しの良さは大きなメリットとなります。
価格の安さ
セダンタイプは他のタイプの軽自動車と比べても、価格の安さから、初めて車を購入する方や、セカンドカーとして利用する方におすすめです。
軽セダンを選ぶデメリット
車内空間の狭さ
スライドタイプやワゴンタイプと比べると、背が低いため少し狭く感じることがあるかもしれません。後席については大人二人が座ると窮屈に感じる場合もあるため、大人数での長距離運転には不向きとなっています。
荷室の狭さ
車高が低いため大きな荷物など載せるのは不向きになります。ゴルフバックやベビーカーなどを普段載せる方にはおすすめできないです。
軽セダンタイプおすすめ車種3選!
ダイハツ ミライース

圧倒的な燃費性能
ミライースは、驚異的な燃費性能で知られる軽自動車です。JC08モード燃費35.2km/L、WLTCモード燃費25.0km/Lという、軽自動車トップクラスの燃費を実現しています。
軽量化とアイドリングストップシステム
ミライースの燃費性能の高さは、軽量化とアイドリングストップシステムの採用によるものです。車体重量は650kgと、軽自動車の中でも非常に軽量です。また、アイドリングストップシステムは、停車時にエンジンを停止することで、燃料消費を抑えます。
シンプルなデザインと機能性
ミライースのデザインは、シンプルで機能性を重視したものです。無駄な装飾を排したシンプルなデザインは、飽きがこず、長く愛着を持って乗ることができます。
安全装備も充実
ミライースは、軽自動車でありながら、安全装備も充実しています。デュアルエアバッグ、ABS、EBD、ヒルスタートアシストなどの標準装備に加え、オプションで衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報などの先進安全装備も用意されています。
低価格で維持費も安い
ミライースは、新車価格が102万5,200円~(税込)(L SAⅢグレード)と、非常に低価格です。さらに、燃費性能が高いので、税金や保険料などの維持費も安く抑えることができます。
スズキ アルト

圧倒的な燃費性能
アルトは、マイルドハイブリッドシステム搭載により、JC08モード燃費33.1km/L、WLTCモード燃費27.7km/Lという驚異的な燃費性能を実現しています。ガソリン代を大幅に節約することができます。
※燃費についてはグレードによって異なりますのでご注意ください。
軽量化とアイドリングストップシステム
アルトの燃費性能の高さは、軽量化とアイドリングストップシステムの採用によるものです。車体重量は680kgと、軽自動車の中でも非常に軽量です。また、アイドリングストップシステムは、停車時にエンジンを停止することで、燃料消費を抑えます。
シンプルで機能的なデザイン
アルトのデザインは、シンプルで機能性を重視したものです。おしゃれな2トーンカラーも選ぶこともできるので外見重視している方にもおすすめとなっています。
充実した安全装備
アルトは、軽自動車でありながら、安全装備や快適オプションも充実しています。衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報などの先進安全装備やシートヒーターで快適装備も用意されています。
低価格で維持費も安い
アルトは、新車価格が111万9,800円~(税込)と、ミライースに次いで低価格です。さらに、燃費性能が高いので、税金や保険料などの維持費も安く抑えることができます。
スズキ アルトラパン

受け継がれるレトロなデザイン
アルトラパンの魅力は、なんといってもそのレトロなデザインです。丸みを帯びたヘッドライトやテールランプ、シンプルなバンパーなど、初代フロンテ(派生車種にアルト)の要素を現代風にアレンジしたデザインは、多くの人を魅了しています。また、ボディカラーは全11色と豊富で、自分好みのカラーを選ぶことができます。グレードによって変わるシートや内装パネルも車選びのとき楽しませてくれるポイントであります。
快適な乗り心地
アルトラパンは、サスペンションやシートの改良により、乗り心地が向上しています。段差や路面の凹凸をしっかりと吸収し、快適なドライブを楽しむことができます。また、静粛性も高く、車内では静かに過ごすことができます。
充実した安全・快適装備
アルトラパンは、軽自動車でありながら、安全や快適装備も充実しています。衝突軽減ブレーキ、コーナーセンサーなど安全装置も充実。シートヒーターなど快適装備もついています
遊び心あるデザイン
アルトラパンは、エンジンをつけるとメーター内の表示にうさぎのキャラクターが現れ、こんにちは、とアニメーションや音声でいろいろのお知らせをしてくれます。
また、随所にうさぎのマークが隠れていたりと遊び心があるデザインとなっています。
軽セダンタイプの軽自動車の購入は新車?それとも中古車?
セダンタイプの軽自動車を購入する際には、新車と中古車のどちらを選ぶかが重要なポイントです。それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、自分に最適な選択をすることが大切です。
新車のメリット
新車を購入する最大のメリットは、最新の技術と装備を選べる点です。新しい安全機能や最新のエンターテインメントシステムが搭載されていることが多く、快適なドライブを楽しめます。また、新車はメーカー保証がついており、初期故障時の対応も安心です。さらに、好みに応じたオプションを追加でき、自分だけのカスタム車を作ることが可能です。走行距離がゼロであるため、車のコンディションが最高の状態であることも大きな魅力です。
新車のデメリット
新車のデメリットとしては、購入価格が高い点が挙げられます。最新モデルであるため、価格が高くなりがちです。また、オプション追加により費用がさらに増加することもあります。納車までの期間が長い場合があり、すぐに車が必要な場合には不便です。さらに、新車は初期の減価償却が大きく、購入直後から価値が下がりやすいという点も考慮する必要があります。
中古車のメリット
中古車を選ぶメリットは、購入価格が新車に比べて大幅に安い点です。これにより、予算を抑えて車を購入することができます。また、納車までの期間が短く、すぐに車が必要な場合でも迅速に対応できます。選択肢が豊富で、自分の予算に合った車を見つけやすいこともメリットです。初期の減価償却が既に進んでいるため、購入後の価値の下落が比較的緩やかであることも魅力です。
中古車のデメリット
中古車のデメリットとしては、車両の状態にばらつきがある点が挙げられます。前のオーナーの使用状況により、内装や外装の状態が異なるため、購入前にしっかりとチェックすることが必要です。また、走行距離が多い車は、部品の交換や修理が必要になる可能性が高くなります。メーカー保証が切れている場合が多く、故障時の対応が自己負担となることも考慮する必要があります。最新の技術や装備が搭載されていないことも、新車と比べた際のデメリットとなります。
お得に自動車が手に入る届出済未使用車とは?
届出済未使用車のメリット
届出済未使用車とは、ディーラーが登録したものの、実際に使用されていない新古車のことを指します。この車種にはいくつかのメリットがあります。
まず、届出済未使用車は新車同様の品質を持ちながら、価格が新車よりも安いことが多いです。これは、登録済みであるため新車として販売できないことによる価格設定です。また、新車のように納車までの期間が長くない点も利点です。即納車が可能なため、急いで車を必要とする場合に非常に便利です。
さらに、走行距離がほとんどないため、車の状態が良好であることが期待できます。これは、中古車と比較して品質が安定しているという点で大きな魅力です。これらの点から、届出済未使用車はコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。
届出済未使用車のデメリット
一方で、届出済未使用車にはいくつかのデメリットも存在します。まず、選べるオプションやカラーが限定されることがあります。ディーラーが在庫として保持している車種が中心となるため、自分の好みに完全に合った仕様を見つけるのは難しいかもしれません。
また、保証期間が短い場合があることもデメリットです。新車と比較して、登録後の経過時間によって保証期間が減少している場合があります。この点は、購入前にディーラーに確認することが重要です。
さらに、市場に出回る台数が限られているため、希望するモデルが常に手に入るとは限りません。人気のあるモデルはすぐに売れてしまうことも多く、購入のタイミングが難しい場合があります。
総じて、届出済未使用車は新車と中古車の中間的な選択肢として、価格と品質のバランスが良い点が魅力です。しかし、選択肢の制限や保証期間の短さなど、購入前に考慮すべき点もあります。これらを踏まえて、自分のニーズに最も適した車を選ぶことが大切です。
まとめ
今回の記事では、セダンタイプの軽自動車の特徴とオススメ車種をご紹介させていただきました。
セダンタイプはスライドタイプのような広い室内空間や便利なスライドドアは無いですが、それを補うほどの圧倒的な燃費性能や、車両価格の安さが魅力的なタイプの軽自動車になります。
使用目的が大きな荷物を積むことや、後席に人を乗せることでないようでしたらセダンタイプも一つの選択肢となり得ると思います。
セダンタイプに興味のある方、これから購入をご検討されている方の参考に少しでもなれれば幸いです。ぜひ、自分にぴったりの1台を見つけて、快適なカーライフを楽しんでください!✨