広さと燃費、価格のバランスが取れた【軽ワゴンタイプ】。近年はスライドドアタイプやSUVタイプの軽自動車が注目を集めていますが、その扱いやすさから根強い人気を誇る車種です。
そんなワゴンタイプの中でも中心的存在と言えるのが、スズキ「ワゴンR」とダイハツ「ムーヴ」です。1993年に初代ワゴンRが誕生し、その2年後に初代ムーヴが発売されてからというもの、20年以上におよぶライバル関係を築き上げてきました。
そんなワゴンタイプを代表する2台の他にも、ホンダ「N-WGN」や三菱「eKワゴン」なども人気です。
しかし他のボディタイプに比べ、各メーカーたくさんの車種を出していますので購入の際は「一体どれを選べばいいの?」とお悩みのお客様も多いはずです。そこで今回は比較をまじえながら、ワゴンタイプの特徴、そして車種それぞれの魅力をご紹介いたします!
軽ワゴンの特徴

軽ワゴンタイプの特徴は、なんと言っても幅広い用途で使えることです。広さではスライドドアタイプに劣るものの、ドア開口部が狭くヒンジ式のワゴンRやムーヴはボディ剛性が確保でき、なおかつ車重も軽いため乗り味はシャッキリしています。また、スズキ「アルト」やダイハツ「ミライース」のような軽セダンタイプと比べると室内のゆとりは歴然。このバランスのよさが人気の秘密と言えます。
また、どの車種もベーシックモデルとカスタムモデルという具合に、異なるデザインが選べるのも魅力。ただの実用車に留まらない趣味のクルマとしての一面もあります。アフターパーツも豊富なので、自分だけの1台に仕立てるのも楽しみ方のひとつだと思います!
軽ワゴンタイプおすすめ車種3選!
スズキ ワゴンR

軽でも広い!を世に知らしめたモデルは今でも健在
1993年9月に登場した初代ワゴンRは狭くて当たり前だった軽自動車の概念を変え、社会現象といってもいいほどの大ヒットモデルとなりました。これ以降、軽自動車はスペース効率を追求するようになったのです。
スライドドアタイプが軽自動車の主流になったことで、ワゴンタイプはやや影が薄くなりましたが、2017年2月に登場した6代目ワゴンRはマイルドハイブリッドを搭載し、スライドドア車には搭載できない収納を用意するなどして、現在でも一定の支持を得ています。3種類のデザインを用意してユーザーの多様なニーズに対応したのも面白い部分です。
2021年8月にはムーヴキャンバスのライバルモデルとなるスライドドアを搭載したワゴンRスマイルを投入。シンプルなデザインは愛着を持って長く使えることを狙ったもの。居心地の良さを追求したインテリアも好感が持てる部分です。
三菱 eKワゴン

スタイリッシュなデザインと先進技術の融合!まさに「いい軽」
今や三菱の顔となっているeKシリーズは現在「eKワゴン」を始め「eKクロス」「eKスペース」「eKクロススペース」がラインアップされています。
eKワゴンはこのeKシリーズから初めて発売された車種で、2001年10月に初代eKワゴンが誕生し、今年で20周年を迎えます。
2代目eKワゴンでは軽自動車で初めてパワースライドドアを一部グレードで後席に装備。今では主流となっている軽自動車のパワースライドドアですが、当時としては画期的なモデルチェンジでした。
現在発売されている4代目、eKワゴンでは予防安全技術「e-Assist」を装備。
さらに三菱の軽自動車では初の高速道路・同一車線運転支援機能「マイパイロット(MI-PILOT)」を搭載するなど進化し続けています。2019年にグッドデザイン賞も受賞し、デザインの良さは折り紙付きです。
ちなみに、eK(イーケイ)は「excellent-K-car」の頭文字とともに「いい軽」との語呂合わせから由来しており、その名の通り「いい軽」を造ろうという思いから誕生したそうです!
ホンダ N-WGN

圧倒的な完成度!洗練された軽自動車
2019年7月18日にフルモデルチェンジを行ったホンダ「N-WGN」。“Nのある豊かな生活”というNシリーズのコンセプトのもと、より日常での使い勝手の良さや安全性能を刷新したワゴンタイプの軽自動車です。
N-WGNのボディサイズ(標準ボディ)は、全長3395mm×全幅1475mm×全高1675mm。ボディスタイルは水平基調とし、スッキリとシンプル。フェンダーやドアのパネルは緩やかな曲面で構成されており、1475mmという軽自動車の限られた全幅の中でボリューム感を演出しています。また、斜め後方の視界は先代型よりも若干向上し、ボディの四隅も分かりやすくなっています。
先進安全装備では、進化したホンダセンシングを採用。横断する自転車にも対応するほか、夜間における歩行者の検知性能も高まり、緊急自動ブレーキの機能も幅広く向上しています。
ホンダの軽自動車といえば、販売台数ランキングでトップを走り続けているN-BOXの影に隠れがちですが、N-WGNだって走行性能や安全性能はピカイチです!
軽ワゴンタイプの軽自動車の購入は新車?それとも中古車?
ワゴンタイプの軽自動車を購入する際には、新車と中古車のどちらを選ぶかが重要なポイントです。それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、自分に最適な選択をすることが大切です。
新車のメリット
新車を購入する最大のメリットは、最新の技術と装備を選べる点です。新しい安全機能や最新のエンターテインメントシステムが搭載されていることが多く、快適なドライブを楽しめます。また、新車はメーカー保証がついており、初期故障時の対応も安心です。さらに、好みに応じたオプションを追加でき、自分だけのカスタム車を作ることが可能です。走行距離がゼロであるため、車のコンディションが最高の状態であることも大きな魅力です。
新車のデメリット
新車のデメリットとしては、購入価格が高い点が挙げられます。最新モデルであるため、価格が高くなりがちです。また、オプション追加により費用がさらに増加することもあります。納車までの期間が長い場合があり、すぐに車が必要な場合には不便です。さらに、新車は初期の減価償却が大きく、購入直後から価値が下がりやすいという点も考慮する必要があります。
中古車のメリット
中古車を選ぶメリットは、購入価格が新車に比べて大幅に安い点です。これにより、予算を抑えて車を購入することができます。また、納車までの期間が短く、すぐに車が必要な場合でも迅速に対応できます。選択肢が豊富で、自分の予算に合った車を見つけやすいこともメリットです。初期の減価償却が既に進んでいるため、購入後の価値の下落が比較的緩やかであることも魅力です。
中古車のデメリット
中古車のデメリットとしては、車両の状態にばらつきがある点が挙げられます。前のオーナーの使用状況により、内装や外装の状態が異なるため、購入前にしっかりとチェックすることが必要です。また、走行距離が多い車は、部品の交換や修理が必要になる可能性が高くなります。メーカー保証が切れている場合が多く、故障時の対応が自己負担となることも考慮する必要があります。最新の技術や装備が搭載されていないことも、新車と比べた際のデメリットとなります。
お得に自動車が手に入る届出済未使用車とは?
届出済未使用車のメリット
届出済未使用車とは、ディーラーが登録したものの、実際に使用されていない新古車のことを指します。この車種にはいくつかのメリットがあります。
まず、届出済未使用車は新車同様の品質を持ちながら、価格が新車よりも安いことが多いです。これは、登録済みであるため新車として販売できないことによる価格設定です。また、新車のように納車までの期間が長くない点も利点です。即納車が可能なため、急いで車を必要とする場合に非常に便利です。
さらに、走行距離がほとんどないため、車の状態が良好であることが期待できます。これは、中古車と比較して品質が安定しているという点で大きな魅力です。これらの点から、届出済未使用車はコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。
届出済未使用車のデメリット
一方で、届出済未使用車にはいくつかのデメリットも存在します。まず、選べるオプションやカラーが限定されることがあります。ディーラーが在庫として保持している車種が中心となるため、自分の好みに完全に合った仕様を見つけるのは難しいかもしれません。
また、保証期間が短い場合があることもデメリットです。新車と比較して、登録後の経過時間によって保証期間が減少している場合があります。この点は、購入前にディーラーに確認することが重要です。
さらに、市場に出回る台数が限られているため、希望するモデルが常に手に入るとは限りません。人気のあるモデルはすぐに売れてしまうことも多く、購入のタイミングが難しい場合があります。
総じて、届出済未使用車は新車と中古車の中間的な選択肢として、価格と品質のバランスが良い点が魅力です。しかし、選択肢の制限や保証期間の短さなど、購入前に考慮すべき点もあります。これらを踏まえて、自分のニーズに最も適した車を選ぶことが大切です。
まとめ
軽ワゴンタイプは、普段の使い勝手を十分に研究して、使いやすい車になることを目的として開発されています。燃費のよさだけでなく広い室内空間とのバランスが取れていることも魅力です。
運転席からの視界はワイドになっており、見通しがよくなっています。女性が運転しやすく、狭い道でも見切りがよいので安心して運転できるでしょう。
車内の広さの面では、大人が4人座っても十分なスペースがあります。後部座席で足を延ばしても座れるのでドライブも快適です。どのメーカーも後席をスライド調整できるので、体格や好みに合わせて調整できます。
以上のことから、ワゴンタイプは軽の中で最も様々な用途で使え、幅広い年齢層から支持されるスタンダードなタイプと言えるでしょう。
ワゴンタイプに興味のある方、これから購入をご検討されている方の参考に少しでもなれれば幸いです。ぜひ、自分にぴったりの1台を見つけて、快適なカーライフを楽しんでください!✨